Tojiro

藤次郎Tojiro

うつと約20年。話すよりも書くことが自然で、いつも言葉を綴ってきた。 子どもの頃から作文や日記が好きで、高校では論文で男子唯一の入賞。2004年からブログを書き、法務職として民間と官公庁の双方で文書を作ってきた。 家族の介護・看取りを経て、今は『相棒』『踊る大捜査線』、織田裕二さん主演作品を中心に、制度のひずみや、善意が無自覚に人を傷つける構造を読み解いている。 “空気”に流されず、“当たり前”とされていることを疑い、自分の頭で物事を考える力を養えるブログを目指している。 『踊る大捜査線』ネットワーク特別捜査員(6234番目に配属)

踊る大捜査線

織田裕二は、本当に「ストイック」なのか──役への熱量と、作品を背負う言葉

織田裕二さんは、本当に「ストイック」なのか。青島俊作への強い熱量と、作品全体を俯瞰する力は同じではない。公開直前の言葉が観客に与えた影響から、俳優が作品を背負う意味を考える。

警護官 内田晋三

『警護官 内田晋三』髪は消えても、室井慎次の思想は残った──6分15秒のスピンオフ

『歳末特別警戒スペシャル』では名前すらなかった内田晋三。7年後、わずか6分15秒のスピンオフで主役となり、室井慎次の思想を受け継ぐ男として描かれた。髪は消えても、思想は残った。

踊る大捜査線

『踊る大捜査線 歳末特別警戒スペシャル』は“未来のおもちゃ箱”だった──笑っていたら新城も鏡恭一も須川圭一も、あの人もいる

新城、鏡恭一、SAT、そして未来へつながる人物たち。笑って見ていたはずの歳末SPには、その後の『踊る大捜査線』を形づくる“種”が、これでもかと詰め込まれていた。

踊る大捜査線

織田裕二さんに求める「沈黙」──青島俊作の“正義”を、作品の外から語り過ぎる危うさ

ただ、作品に浸りたかった。長年『踊る大捜査線』を愛してきた一観客が、青島俊作の“正義”を語る織田裕二の言葉に抱いた違和感と、冷めていく熱をつづる。

恩田すみれ

恩田すみれは、何度「辞めたい」と伝えればよかったのか──「もう、辛くて、ツッパってんの、いやんなっちゃった」

犯罪被害、銃撃の後遺症、そして何度も口にした「辞めたい」という思い。恩田すみれの言葉は、周囲にどこまで届いていたのか。『秋の犯罪撲滅SP』から『THE FINAL』までを振り返る。

室井慎次

室井慎次は、「役割」から解放されたのか ─ リクの「あたたかいから、好き」がほどいたもの

『室井慎次敗れざる者/生き続ける者』。青島との約束、警察官僚としての役割、背負い続けた責任。そのすべての先で、リクの「あたたかいから、好き」という言葉は、室井慎次をようやく“一人の人間”としてほどいていく。

室井慎次敗れざる者行き続ける者

『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』──警察を離れた室井が、秋田で子どもたちに何を残したのか。

青島との約束を果たせないまま、秋田へ戻った室井慎次。それでも、タカ、リク、杏と暮らした日々の中で、室井は父親として子どもたちの未来を守り、人から人へ受け継がれるものを残していた。『室井慎次 敗れざる者/生き続ける者』二部作から、室井が最後まで守ろうとしたものを考える。

踊る大捜査線 真下正義

『交渉人 真下正義』──犯人の心は読めるのに、雪乃さんの心は読めない

犯人の声を聞き、わずかな言葉から心理を読み取る真下正義。けれど、雪乃さんの気持ちだけは読み切れない。『交渉人 真下正義』を、地下鉄事件だけでなく、真下と雪乃さんの不器用な距離から見直す。

チキンカツカレー

『逃亡者 木島丈一郎』─「ちょっと浮いてただけ」の刑事に、たった一人の友達ができるまで

赤シャツ、白ネクタイ、サングラス。どう見ても怖い刑事・木島丈一郎が、12歳の少年と北へ逃げる。駅弁、寅さん、カエル急便の先に見える、不器用な友情の物語。

踊る大捜査線

『踊る大捜査線 THE LAST TV』が映した青島俊作の危うさ──「部下はいない、仲間だけ」は正しかったのか

映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』の1か月前、湾岸署にはまだ“いつもの日常”が残っていた。けれど、青島俊作が信じた「仲間」と「家族」は、本当に正しかったのか。青島の優しさと危うさから見直す。