Tojiro

藤次郎Tojiro

子どもの頃、家でジャンプが出禁になっても、『銀牙』や藤子作品だけは読み続けていた。あの頃の“物語の匂い”が、ぼくの根っこをつくっている。 うつとの長い旅を経て、“こころの余白”の大切さを知った。いまはドラマ『相棒』「織田裕二さん」主演作品を中心に、気持ちの揺らぎや、語られない沈黙、痛みのレイヤーを、そっと読み解いている。原点の作品を行き来しながら、人が立ち上がっていく物語を、静かに追いかけています。

踊る大捜査線

『踊る大捜査線』は、なぜ“本店と所轄”を描いたのか ── 青島俊作が会議室の外にいた理由

『踊る大捜査線』が描いたのは、事件そのものだけではない。本店と所轄。会議室と現場。情報を握る側と、目の前の人を助けようとする側。青島俊作が会議室の外にいた理由をたどると、この作品がなぜ今も古びないのかが見えてくる。2026年9月18日(金)公開の新作映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』の前に、もう一度押さえておきたい原点。

踊る大捜査線

『踊る大捜査線』を今こそ見直す ── 青島・室井・和久さんが残したもの

新作映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』を前に、まず見返したいのは1997年のTVシリーズ。青島俊作、室井慎次、和久平八郎。この三人の関係をたどると、『踊る大捜査線』がただの刑事ドラマではなく、現場と組織の物語だったことが見えてくる。

Galaxy

スマホにワクワクできた日 ── Galaxyで戻ってきた感覚

ケータイショップでGalaxy S26シリーズに触れたとき、薄れていた興味が少し戻ってきた記録だった。回復の小さな一歩を見つめる。

振り返れば奴がいる

『振り返れば奴がいる』司馬江太郎を読む ── 未解決の悲嘆と、“助からない命”へのまなざし

織田裕二さん演じる司馬江太郎は、本当に冷酷な医師だったのか。父を膵臓がんで亡くした過去、植物状態への記憶、そして”助からない命”へのまなざし。『振り返れば奴がいる』を、未解決の悲嘆・知性化・感情の隔離という心理学的な補助線から読み解く。

リーガルハイ

医療は魔法ではない ──『リーガルハイSP2』と『白い巨塔』が問う医療過誤の重さ

『リーガルハイ』らしい笑いの奥で描かれる、医療過誤裁判の重い余韻。『白い巨塔』との対比から、古美門研介の「科学を訴えろ」が突きつける、命・医療・専門性の問題を読み解く

県庁の星

織田裕二主演映画『県庁の星』考察| 「県庁さん」が現場で生活を知るまで

織田裕二さん主演映画『県庁の星』を現場で生活を支える人たちの知恵と小さな改革の物語として読み解きます。スーパーでの経験を通して、エリート県庁職員・野村聡は、机上の改革論だけでは見えなかった“仕事の意味”に触れていく。一杯100円のエスプレッソに宿る、静かな変化の余韻をたどる。

リーガル・ハイ

『リーガル・ハイ』第8話考察|子どもの才能は、親の夢を叶えるためにあるのか

『リーガル・ハイ』第8話は、天才子役・安永メイが母親に親権停止を求める回。母の「あなたのため」、黛の「親子なんだから」、そして古美門研介と父・清蔵の傷が重なる。笑える法廷コメディの奥にある親子関係の重さを読み解く

リーガル・ハイ

堺雅人主演『リーガル・ハイ』第1話考察|古美門研介という“勝つ弁護士”

堺雅人さん演じる古美門研介は、口も悪いし、髪型も変。けれど法廷では、勝つために必要なものを冷徹に見抜いていく。『リーガル・ハイ』第1話が突きつけるのは、「無罪になったこと」と「真実が明らかになること」は同じではない、という現実。推定無罪、黛真知子の正義感。笑えるのに、ちゃんと法の怖さが残る初回を読み解きます。

正義は勝つ

織田裕二主演『正義は勝つ』考察|戸田山雅司脚本における“正義”の系譜──高岡淳平から杉下右京へ

織田裕二さん主演『正義は勝つ』を法と真実、裁判上の事実、そして90年代フジテレビドラマの熱量から読み解く。若き弁護士・高岡淳平の戦いは、父の敗北をやり直す物語でもあり、のちの『相棒』にも通じる“正義の問い”を感じさせる作品だった。

ホワイトアウト

織田裕二主演映画『ホワイトアウト』考察|極限状態の先に残るもの ── 生還者たちへの鎮魂歌(レクイエム)

織田裕二さん主演映画『ホワイトアウト』を、雪山アクションとしてだけでなく、“生還者の痛み”から読み解く。富樫輝男が背負った極限状態、親友・吉岡への後悔、千晶へ託された約束、そして「from CHIAKI」の磁石に宿る鎮魂の物語をたどる考察。